赤ちゃん(乳児・幼児)が熱や病気?受診方法や知って得する病院事情

病気をしないで大人になる子はいないから、お医者さんには何かとお世話になるけど、医師とは良い関係を築きたい!
子どもが急に熱を出してしまった時の対処法とかも気になる…

まなママ

そういえば、栄養士のひかり先生は病院で働いていたこともあるけど、栄養士になる前から病気を持っていて患者歴はかれこれ30年以上って言ってたなあ。
ひかり先生に、上手な受診方法など、いろいろ教えてもらおう!

ひかり先生

頼ってくれて嬉しいです。
私で良ければいつでも、医師と患者さんの橋渡しのお手伝いをさせてもらいますよ!
上手な病院のかかり方を全力で教えていきますよー!!

 

赤ちゃんが熱や風邪の時、病院へ行く目安

38.5℃の熱を示す体温計

こどもの病院受診に迷ったら、こども医療でんわ相談!

急に熱がでた!

保育所などでは37.5℃以上あると、「お家で休んでいてください」となっていますが、子どもは大人よりも体温が高い傾向があります。走り回って遊んだ後や食事の後は、体温も高くなりがちです。

体温計の数値だけを見て「うわっ!熱がある!」などとびっくりしてしまうことも多いけど、数字だけを見るのではなく、赤ちゃんの様子をよく見ましょう。

ひかり先生

高熱だけど、救急車を呼んだ方がイイかなあ?夜中だけど受診が必要かなあ?などと迷った時の電話番号を知っていますか?

#8000これが小児用の救急電話相談の番号です。

こども医療でんわ相談

保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。

厚生労働省 子ども医療電話相談事業(♯8000)について

※自治体によって24時間対応でない場合があるので確認してください。

かかりつけ医が「夜中でも何かあったら電話してくれていいですよ」と言ってくださる場合は、かかりつけ医の電話番号も壁に貼っておくと安心ですね。

ちなみに、大人用の救急電話相談は #7119です。

 

乳児が発熱した場合の病院受診について

3か月未満の赤ちゃんが高熱(38℃以上が目安)を出した場合は、原則的には入院治療を考える、となっています。

ひかり先生

万が一、3か月未満の赤ちゃんが38度以上の熱を出した場合は、できるだけ早く受診することをおすすめします。

 

乳児に多い”突発性発疹”について

6か月~9か月頃に突発性発疹にかかる子が圧倒的に多いのですが、6か月~2歳くらいまでが好発時期です。
乳児が最初に熱を出して病院デビューするのは、たいてい突発性発疹。

突発性発疹の原因ウイルスの抗体保有率はほぼ100%なので、ほとんどの乳幼児が母親から感染します。
「誰もが通る道」と言えるでしょう。
熱のわりに元気な子もいれば、元気のない子もいるので、様子を観察するようにしましょう。

突発性発疹は次のような特徴があります。

  1. 発熱が3~4日続き、解熱すると同時に発疹が出る
  2. 発疹は、身体の中心部分から首や顔や手足に広がって行く
  3. 発疹は、かさぶたになったり跡を残すことなくきれいに治る
発疹の様子

発疹の様子

熱の出方と発疹の出方

熱の出方と発疹の出方

 

幼児が発熱した場合の病院受診について

熱があったり鼻水が出ていても、元気に遊んでいて食欲もあるのなら、家で様子を見ても大丈夫でしょう。

  • 嘔吐や下痢や咳、
  • 少し機嫌が悪い、
  • 食欲がない
  • 顔や体に発疹(ブツブツ)が出ている

以上の症状で、いつもと様子が違うようなら診察時間内に受診しましょう。

  • 咳がひどくてゼーゼー言っている
  • 眠れないくらいの咳が出ている
  • 水を飲んでも吐く
  • 噴水のように吐く
  • グッタリしている
  • オシッコの量が少ない
  • 意識が弱くうつろな状態

以上の状態では夜でも受診しましょう。

どうしようか迷ったら#8000ですね!

まなママ

 

病院を受診する前に準備しておくもの

  1. 健康保険証
  2. こども医療保険証
  3. 母子手帳
  4. お薬手帳
  5. メモ
  6. 着替えやタオル
  7. 退屈しのぎグッズ
  8. その他

ひかり先生

万が一の災害時でもサッと持ち出せるように、1~4はひとまとめにしておこう!

3〜7を準備する上での注意点も一緒にご紹介していきます。

 

③母子健康手帳の準備

子供の受診には忘れずに持って行きましょう。予防注射のことや生まれた時の様子などがわかります。
医師は場合によって、母子手帳を大切な情報として取り扱うこともあります。

 

④お薬手帳の準備

お薬手帳は、1人1冊が「おきて」ですが、眼科、小児科、皮膚科など、診療科ごとに1人で2冊も3冊もある…という人も少なくありません。

お薬手帳は、同じ種類の薬の重複を避けたり、飲み合わせの良くない薬を避けるために作られたものです。目薬でも身体に作用することがあるので、診療科ごとに分けてはダメ!

1人1冊にしてください。

そして、受診する際は必ず持参しましょう。

乳幼児で使っている人はいないと思いますが、ママやパパが受診する時にサプリメントや健康食品を使っている場合は、そのことも伝えてください。
医薬品と相性の悪いサプリメントや健康食品もあるし、健康被害に繋がっているケースもあるからです。

街のドラッグストアで購入した頭痛薬やシップ、サプリメントや健康食品なども、お薬手帳に記入しておくとGOOD!

 

⑤メモの準備

「木曜日の朝が37.2℃で夜に38.0まで上がって、金曜日の朝は…」と話すよりも、検温しているのなら、その数値をメモに書いて持って行く方がスムーズに診察が進むので医師は助かりますし、貴重な情報になります。

検温の記録表
日にち 夜(寝る前)
5月7日(水) 36.5 36.4 37.7
5月8日(木) 37.2 37.7 38.0
5月9日(金) 37.8 38.2 38.0

医師は熱の上がり方や下がり方、熱が出始めてからどれだけ経過しているか、様々な情報を元に診察をするので、ママやパパが病院の診察にメモを準備するだけで、とても子供の受診のためになるのです。

 

⑥着替えやタオルなどの準備

嘔吐する可能性がある場合は、着替えやタオル、お茶なども持って行くと安心です。

 

⑦退屈しのぎグッズの準備

小児科には絵本やオモチャが置いてあると思いますが、お気に入りのものがあると持って行くと良いでしょう。
待ち時間が長い場合や、調子が悪いのでいつもよりグズる可能性もありますので、準備をしておくとよいでしょう。

 

⑧その他(服装など)の準備

背中の発疹なのに、上下ひと続きの服では、脱ぐのに時間がかかってしまいます。
大人の患者さんで、足首が痛くて受診した人が、ロングブーツ&ピチピチのスリムパンツ&タイツだったというケースもありますが、このような服装はNG!

できるだけ患部を見せやすい、着脱しやすく診察しやすい服装で受診しましょう。

 

賢い病院の受診方法

ひかり先生

病院を受診する時にも、賢い病院受診の方法があります。
メリットやデメリット、得をしたり損をしたりすることがあるので、1つずつ賢い病院の受診方法を伝授していきますね

 

病気の症状をうまく伝える方法

ひかり先生

私は2か月に1回通院していますが、受診の際はレポートを提出しています

 

診察用レポート
日にち 血圧(起床時) 血圧(寝る前) メモ
5月7日(水) 107/73 105/66 いつものジアクス点眼液以外にアレジオン点眼液、フルオロメトロン点眼液が出ました。
5月8日(木) 117/70 123/74
5月9日(金) 127/76 128/77

ある日のレポートの一部です。血圧の数値と、他の科でもらった目薬のことをメモ書きしています。

病院で働いていた経験から、このようなレポートがあると助かるんだろうなと思って始めましたが、「これ、すごく助かってます。ありがとう」と言われています。

時には、ビールの画像を貼って”暑中見舞いのお中元です!”などと書いたりしてます。本物のビールを渡すと収賄になってしまうからね。フフフ

レポートにまでしなくてもいいので、質問や伝えなければならないこと等をメモに書いて行くと良いでしょう。

私の出産の際も助産師さんから「先生への質問はメモに書いて診察券と一緒に出してください。私たちが答えられることは待っている間に、助産師が答えますから」と言われましたよ。

 

発熱の症状の伝え方

  • いつから発熱しているのか?
  • 発熱以外の症状(嘔吐や下痢や発疹)は?
  • 機嫌は?(熱があっても遊んでいるorグッタリ寝てばかり)
  • 食欲は?

検温をしている時は、先ほど紹介したメモ(手書きでOKです)を渡すのがスムーズに伝わるでしょう。
明確に答えられるようにして受診しましょう。

うつ熱に注意!

赤ちゃんは、まだまだ体温調節が未熟です。

そのため、暖房が効いた部屋に居たり服を着せすぎたりすると、身体に熱がこもって体温が高くなることもあるのです。これを「うつ熱」と呼び、高齢者にもしばしば見られます。

「熱が出ました!」と慌ててやって来た赤ちゃんの服を1~2枚脱がせて水を飲ませて、しばらく様子を見ると36.6℃などと言うこともしばしばあります。

 

下痢の症状の伝え方

  • いつからか?
  • 1日何回くらい?
  • 食事との関係は?
  • 下痢以外の症状は?

前日や下痢になる前に食べたものの内容が分かる様にしておきましょう。おばあちゃんが食べさせてくれた夕食や給食の場合は、できるだけその内容を確認してください。

変な色の便が出た!という場合は、スマホで写真を撮ると分かりやすいです。

 

腹痛の症状の伝え方

  • いつごろから痛い?
  • 痛みに波はあるか?ずっとシクシク痛そうか?
    元気に遊んでいると思ってたら時々お腹を押さえて痛がり、しばらくしたらまた遊びだすなどは、痛みに波があると言えます。
  • それ以外の症状は?(熱、嘔吐、下痢など)

これらをきちんと伝えられるようにしましょう。

発熱であれ、風邪かな?と思う時であれ、下痢や腹痛であれ、いずれもその症状はいつからか?それ以外の症状は食事との関係は?などが重要な情報です。予めメモに書いて行くと良いでしょう。

 

病気のことを上手に質問する方法(3つにまとめる)

ママ友

長い時間待ってやっと診察の順番が回ってきたのだから、いっぱい質問しよう!

ひかり先生

ああ~。その気持ちは分かるけど、
長い時間待ったという事は、まだまだ大勢の患者さんが待っているのでは?病院の場合は、入院患者さんも病棟で先生を待っています。午後からは検査や手術があることも…

その質問は、医師でないとダメですか?次の検診などの時ではダメですか?
質問はできれば3つくらいにまとめましょう。

質問がある場合は、メモに書き出してみましょう。5つ書き出したとしても、もう一度読んだら同じような内容だったりします。まとめたら、たいていの場合は3つまでに収まると思うのですが…

苦い薬を上手に飲ませる方法などは、医師よりも薬剤師さんに聞くのがベターです。

色々と質問がある場合は「今日は聞きたいことが沢山あるのですが、いいですか?」と、最初に確認したいですね。場合によっては、他の患者さんの診察を先に済ませて貰って「最後でもOK」などの配慮も必要です。

 

休日受診、救急医はデメリットが多い

365日24時間急患もOKという病院があって小児科もあります。
患者さんの中には、夜なら待たなくて済むから・仕事があるから夜の方が楽だからなどと、緊急性は低いのに時間外や休日に受診する人もいます。

しかし、休日料金や時間外料金を取られるだけではなく、デメリットも多いです。

 

専門外の医師の診察になることもある

救急病院の休日や夜間の診療体制は、内科系医師1~2名、外科系医師1~2名という形になっています。

内科系は消化器内科や呼吸器内科、小児科、心療内科などです。
外科系は一般外科、消化器外科、泌尿器科、整形外科、眼科、、形成外科、産婦人科、耳鼻咽喉科など。
この中から内科系1~2名、外科系1~2名の医師が交代で担当しているので、小児科医に当たればラッキー!

つまり、夜間や休日の診療は小児科医ではない専門外の医師の診察で、応急処置となる可能性が高いのです。

また、ケガをするのは昼間が多いと思いますが、夜まで待って受診した場合…

形成外科の医師が縫合すれば、近くでジーッと見ても分からないくらいキレイに縫合できると思います。しかし夜間は形成外科の医師がいないこともあります。

顔のケガの場合は、診療時間内に形成外科の医師に縫合してもらうのが、傷跡を残さずにより一層キレイに治るでしょう。

※(整形外科:ねん挫や骨折や腰痛等が専門。形成外科:傷跡をキレイにしたり、手術で摘出した乳房を再建する等の専門医)

ひかり先生

病気や怪我など、専門の医師にみてもらうのがベストであることは言うまでもありません。休日受診はデメリットがつきまとうので、緊急・救急意外には利用しないことをおすすめします。

 

薬は1~2日分しか処方できない

時間外や休日に受診した場合、薬は1~2日分しか出ないことが多いです。専門外の医師が診察した場合は、応急処置しかできないからです。

「3日以内に改めて診察を受けに来てください」などとなることが大半なので、結局は二度手間になります。

まなパパ

やっぱり、診察時間内に診察を受けた方が、より良い医療を受けられるんだね

 

病院や医師に対する疑問&不満

なぜ病院は待ち時間が長いの?

まなを病院に連れて行ったら待ち時間が長くて、メッチャつかれた~

まなママ

どうして待ち時間が長いの?これは患者の不満のトップ3に入っています。
医療スタッフがサボっているわけではありません。つらい身体で長くお待たせして、本当に申し訳ないと思っています。

  • 医師1人で25人~30人の診察
  • 入院病棟にも患者さんがいる
  • 外来診察以外の対応もある
  • 検査の結果が出るまでに1時間くらいかかる
  • 紙カルテ
  • 診断書等の書類が多すぎる

 

医師1人で25人~30人の診察

ある病院の小児科では、9時~12時の間に約50人の患者を2人の医師が診察しています。つまり、1人の医師が25人を診察することになります。(インフルエンザなどの流行期はもっと多いです)

1人10分として25人で250分=4時間と10分。初診の患者さんは20分くらいかかることもあるので、単純に計算しても最後の人は14時頃になるでしょう。

 

入院病棟にも患者さんがいる

病院の場合は、急変した患者さんの処置があったりすると9時の診察開始時間に遅れてしまうこともあります。本当に申し訳ないのですが、身体は1つしかないので…(涙)

 

外来診察以外の対応もある

診察の途中で、病棟から電話。受診すべきかどうか迷っている患者さんからの電話や調剤薬局から確認等の電話がかかってくることもあります。

 

検査の結果が出るまでに1時間くらいかかる

病院の場合、診察室に入る前に検尿や採血やレントゲンを撮って、その結果を見て診察するというケースが多いです。
検査の内容によっては、検査結果が出るまでに1~2時間かかることもあります。

これも、サボっているわけではなく、1~2時間血液を放置してどれくらい沈殿するかを見るという検査もあるし、時間をかけて培養しないとできない検査もあるのです。

そのため、検査結果が早く出た7番の患者さんが先に診察室に入って、3番の私はまだ呼ばれない…という事も多々あります。

 

紙カルテ

電子カルテの方が、診察を終えてから会計計算ができるまでの待ち時間は少ないです。しかしクリニックの場合は、まだまだ紙カルテの所も多いでしょう。

2018年10月25日付の『日経メディカル』の記事によると、開業医300人の電子カルテ率は約55%でした。

開業後10年も20年も経つと、何百人もの患者さんの10年分、20年分の記録を電子カルテに移すのは困難で、費用の問題もあります。

 

診断書等の書類が多すぎる

出社や登校・登園してもOKという診断書が必要な職場や学校・保育所が、どうしてこんなに多いの?と言うのが医師たちの嘆きです。

ドクター:「せめて、生徒手帳やお便り帳や持参した所定の用紙などに、クリニックのハンコを押してサインするだけにして欲しいよ…(涙)」

患者さんが診察室から出て来たのに、その後なかなか次の人を呼ばないという場合は、診断書等の書類を作成しているのかもしれません。

診断書等の書類は、できれば日数に余裕を持って依頼してくれると助かります。

 

どうしてクリニックは木曜日が休診なの?

まなをクリニックに連れて行こうと思ったけど、木曜日は休診なのよね

まなママ

どうして木曜日や水曜日が休みのクリニックが多いの!?という不満の声もよく聞きます。
これも、サボっているんじゃないですよ。

近隣の大きな病院の外来を担当

数年前まではA大学病院の講師や大きな病院の小児科部長だったけど、今はクリニックを開業しているというケースも多いですよね。このような医師の場合、開業後も木曜日は以前の勤務先で外来担当医になっていることが多いです。

こうして大きな病院の外来を応援医師として担当しておけば、クリニックの患者さんで入院が必要な人が出た場合も、連携病院という事でスムーズに入院できます。

また、いろいろな症例の患者さんを診ることもできるし、元同僚にいろいろと相談ができるので、勉強にもなっているのです。

 

医師会の会議

木曜日は、〇〇市医師会の会議に出ていることも多いです。
A町でインフルエンザが2人出た等の地域の情報交換などをしたり、勉強会等を行っています。

 

スタッフの労働時間の調整

労働基準法の関係で、1週間の労働時間が多くなり過ぎないように調整するために、木曜日を休みにしているという所もあります。

 

小児科医の苦悩

医師たちの日常は過労働

日本は、病院やクリニックのベッド数は世界で1位です。
しかし、人口1000人当たりの医師数は世界で40位!

キューバは人口1000人当たりの医師数が7.5人ですが、日本は2.3人しかいないのです。
日本の医師はキューバの医師の3倍以上の労働をしていると言うことになります。

日本の医療は、医師の頑張りで支えられていると言っても良いでしょう。

 

医師の働き方改革:目標は残業時間の上限を1900~2000時間

医師の働き方改革を議論する検討会で、残業時間を年間1900~2000時間まで、できれば960時間までにしたい、という記事があります。(朝日新聞 2019年1月12日付記事)

1年の労働時間ではないですよ残業時間(休日出勤も含む残業時間)が、2000時間以内という目標です。
2000時間÷365日=5.47時間。
単純に365日(1年)で割ると、毎日5.47時間以上の残業をしているという計算になります。

本当は17時で帰れるのに、毎日24時まで仕事をしているという事です。
2000時間は目標なので、実際にはもっともっと働いています。

まなパパ

毎日午前様という事かあ~。うひゃあ~!大変だあ―。給料が2倍になっても僕には無理だ~

当直の時は、ほとんど眠ることができず、朝が来たらそのまま通常勤務。
木曜日の朝8時に病院に入って、金曜日の夜22時に病院を出るという感じです。

 

患者やその家族からの暴力・暴言

これだけ必死になって働いていても、医療スタッフは患者さんやその家族から、暴言や暴力を受けることがしばしばあります。

2011年に私立大学病院医療安全推進連絡会議が、病院スタッフ約3万人にアンケート調査を行いました。その結果、44.3%のスタッフが患者やその家族から暴言や暴力を受けていたのです。

新型コロナの影響で「医療従事者に感謝しましょう」と叫ばれていますが、その反面、医療従事者に対する誹謗中傷やバイキン扱いもあります。このような事は、絶対に止めてください!

ひかり先生

暴言や暴力や誹謗中傷は心が崩壊してしまいます

 

精神的な負担が大きく、うなされたりすることも

ある小児科の女医さんは、時々夜中にうなされると言います。

助けられなかった赤ちゃんや子どもが、夢に出てくるのです。

 

「苦しいです。でも、その苦しさを癒してくれるのは、元気になった赤ちゃんや子どもたちの笑顔なんですよね。私が来るのを待ってくれる子どもたちがいるから、ろくに眠れなくても頑張れます」

 

それでも、医師や看護師、医療従事者が頑張れるのは…

医師の心を折るのも、「頑張ろう」という気持ちにさせるのも、患者や患者家族ではないでしょうか?

まなママが「医師とは良い関係を築きたい」と言うように、医師と患者家族は共に赤ちゃんや子どもの健康を願っているのです。”患者さんに寄り添いたい”という気持ちは、どんな医師も持っていると思います。

私も以前は、マイクで患者さんを診察室にお呼びして栄養指導をする、という仕事をしていましたが、本当にいろいろな患者さんがおられます。

患者さんの何気ない一言で「私もがんばろう」と思えたり、グッタリ疲れたり…その繰り返しでした。

しかし逆に患者の立場で見ると、本当にいろいろな医師がいます。
「やる気あるの?」と思う医師もいました。おそらく患者さんからの暴言や過労などで、元気を失っていたのでしょう。

1秒でも早く早く診察を終わらせたいという感じで、カルテを書きながら下を向いたままで私と話す医師もいました。「13時からはオペの予定が入ってるはずなのに、もう14時前かあ。無理もないなあ…」と思っていましたが、何も事情を知らない患者さんは、「なんなの、こいつ!」などと、腹立たしいだけの医師でしょう。

今、「医療崩壊」という言葉がよく使われていますが、医療現場には難しい問題がたくさんあります。

医師は患者の何気ない一言や言動で、気持ちが崩壊したり元気になったりしています。そしてまた、患者も同様でしょう。

受診する際は、”スムーズに診察ができるように”とほんの少し心がけることで、医師とより良い関係を築くことに繋がって行くと思います。

上手な受診方法ということで、医療スタッフ目線と患者目線の両方から、この記事を書きました。お役に立てれば幸いです。

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